●褐色脂肪細胞を活性化させよう! 

脂肪細胞は大きく分けて2種類あります。

褐色脂肪細胞:脂肪分を燃焼させ、熱を産生する 
茶色の脂肪細胞であり、首や肩甲骨、脇の下、心臓や腎臓の周りなど限られた場所に存在しています。ミトコンドリアが多く、エネルギー代謝が盛んであり脂肪燃焼を促します。基本的に成人すると増やすことは難しく、いかに活性化するかがポイントとなります。

白色脂肪細胞:脂肪分を貯蔵し、エネルギーを蓄える 
体内の脂肪のほとんどを占める脂肪細胞であり、下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓周りといった全身の様々な部分に存在します。中性脂肪や糖などを取り込み、脂肪として蓄えることで、内臓の保護や断熱作用など大切な働きを担っています。しかし、白色脂肪細胞が増加しすぎたり、1つ1つの細胞が大きくなりすぎてしまうと生活習慣病の発症リスクになるため注意が必要です。

≪褐色脂肪細胞を活性化させるポイント!≫

・寒さの刺激を活用する(寒い環境下に身を置く)
→交感神経が優位になり褐色脂肪細胞が活性化し熱を産生する

・肩、肩甲骨周りを動かす
→褐色脂肪細胞が多く存在している部分を積極的に動かす

・食べ物をよく噛む
→咀嚼刺激が脳に伝わると交感神経が刺激され褐色脂肪細胞が活性化し、
体脂肪がエネルギーに変わるのを助ける

出典(特定非営利活動法人 日本成人病予防協会)