●iPS細胞×遺伝子操作で新たな子宮頸がん免疫療法

従来の治療で効果が見込めない再発した子宮頸がん患者12人を対象に、iPS細胞(人工多能性幹細胞)と遺伝子操作技術を組み合わせた新しいがん免疫療法の治験を、順天堂大と東京科学大の研究チームが開始しました。順天堂大教授(血液内科)らのチームは、まず健康な人から免疫細胞「キラーT細胞」を採取し、iPS細胞を作製します。拒絶反応が起きないようゲノム編集技術で遺伝子を改変し、再びキラーT細胞に変化させます。こうして作った大量のキラーT細胞を患者に投与してがん細胞を死滅させるのが狙いです。治験は順天堂医院(東京)で2028年末まで行う計画で、主に安全性を検証します。

出典(特定非営利活動法人 日本成人病予防協会)